退職金にかかる税金の計算方法(所得税金)
1 退職金にかかる税金の計算方法(所得税金)
2 退職金の控除金額を計算する
2.1 勤務年数が20年以内の退職金の税金計算方法
2.2 勤務年数が20年以上の場合の税金計算方法
2.3 退職金の控除金額を計算する時の注意点
3 課税退職所得金額の計算方法
3.1 課税退職所得金額 計算例
4 退職所得の源泉徴収税額の計算
4.1 課税退職所得金の所得税率 一覧
4.2 課税退職所得金の控除額 一覧
4.3 退職金の税金を出す計算式
4.4 退職金に掛かる税金の計算方法(所得税金)の記事を読んだ人は他にもこんなページを見ています。
退職金の税金の計算方法は勤務年数や退職金の支給金額がそれぞれ違うことから
対象の計算方法で
該当の退職金の税金を
計算する必要があります。
退職金の税金の計算方法は国税庁の公式サイトで調べましたが少し複雑なため、
分けて退職金税金の計算方法と流れを掲載しています。
退職金の税金計算の流れとしては、
退職金所得の控除金額の計算??課税退職所得金額の計算??退職金の税金の答えを出す計算??退職金の税金となります。
退職金の税金計算方法は以下の通りです。
また退職金の税金は会社で手続きすると退職金の源泉徴収票で税金が納められるようです。
退職金の支給時に所得税などの税金が天引きされていないか確認するためにも退職金の源泉徴収票を確認しておきましょう。
1.退職金の控除金額を計算する
退職金所得の控除金額を計算します。
先程記載した通り、
勤務年数、退職金額で答えが違いますので間違えないようにしましょう。
勤務年数が20年以内の退職金の税金計算方法
40万円×勤務年数=退職所得の控除額
(また計算してから80万円以上にならない時には、80万円になる)
勤務年数が20年以上の場合の税金計算方法
800万円+70万円×(勤務年数-20年)=退職所得の控除額
上記2通りが退職金を受け取った時の退職所得の控除額計算方法になります。
退職金の控除金額を計算する時の注意点
また勤務年数が18年1ヶ月など月単位の数字は
繰り上げて19年と勤務年数を設定します。
また退職理由が障害者になったことが確定したのであれば、
退職所得控除額は退職所得控除額計算方法で出た金額に100万円を加算した金額が退職所得控除額になります。
100万円加算されるのは
障害者になってしまった方だけです。
(注意:退職理由が
障害であることを確定した場合のみ)
控除額を計算したのであれば次は退職金の課税退職所得金額の計算をすることで、
退職金の税金を知ることができます。
2.課税退職所得金額の計算方法
退職金の控除額を計算したのであれば次は、
退職金の支給金額から先程計算した
【退職金の控除額】を引きます。
課税退職所得金額 計算例
もし、私が退職金を1000万円貰っていたとします。
控除金額は計算していませんが、
控除金額が上記1.の方法で計算した場合
500万円でした。
これで私の退職金控除金額は500万円ということが分かりましたので、
次は貰った退職金1000万円から退職控除金額の500万円を引き算し、
さらにその答えを半分にします。
そうした場合:
10.000.000?5.000.000=5.000.000(500万円)
さらに出た答え500万円を半分で
500万円÷2=250万円
となります。
この答えは
【課税退職所得金額】となります。
3.退職所得の源泉徴収税額の計算
注:もうすぐで終了です。
2.の課税退職所得金額が計算できたら後は
【退職所得の源泉徴収税額の速算表】に従って計算すると退職金の税金の答えが出ます。
あなたの
課税退職所得金額が
いくらかで所得税率や控除額が変わってきます。
またこの《退職所得の源泉徴収税額の計算》で使用する控除額は
1.で算出した退職金の控除金額とは違います。
1.で計算した退職金の控除金額は2.で計算した課税退職所得金額を計算するために出した金額です。
下記の表に当てはまる控除額をこの計算方法では使用しますのでお間違いのないようにお願いします。
>課税退職所得金の所得税率 一覧
課税退職所得金額 195万円以内 5%
課税退職所得金額 195万円以上 330万円以内 10%
課税退職所得金額 330万円以上 695万円以内 20%
課税退職所得金額 695万円以上 900万円以内 23%
課税退職所得金額 900万円以上 1,800万円以内 33%
課税退職所得金額 1,800万円以上 40%
課税退職所得金の控除額 一覧
課税退職所得金額 195万円以内 0円
課税退職所得金額 195万円以上 330万円以内 9万7500円
課税退職所得金額 330万円以上 695万円以内 42万7500円
課税退職所得金額 695万円以上 900万円以内 63万6000円
課税退職所得金額 900万円以上 1,800万円以内 153万6000円
課税退職所得金額 1,800万円以上 279万6000円
2.課税退職所得金額の計算方法で出した
あなたの課税退職所得金額に当てはまる所得税率と控除額が見れたと思います。
それぞれの金額がわかったら、
退職金の税金が計算で導き出せます。
先程の例で私は退職金を1000万円貰って
課税退職所得金額を
[2.課税退職所得金額の計算方法]で計算したら
【250万円】でした。
250万円だったので、
私の所得税率と控除額を上の表から見ると
所得税率が10%で
控除額が97500円になります。
そして退職金の税金を出す計算式に当てはめます。
退職金の税金を出す計算式
退職金の税金が出る計算式は以下の通りです。
課税退職所得金額×所得税率ー控除額×1.021=退職金の税金
これが退職金の税金を出す計算式になります。
私の場合、先程の所得税率と控除額を当てはめて計算すると、
私の課税退職所得金額が250万円×私の所得税率は10%ー私の控除額9万7500円なので、
(2500000×0.1-97500)×1.021=155,703円でした。
上記の計算方法通り、
退職金額を計算した場合の退職金の税金は
15万5703円です。
注意:(このページの計算例は先程お伝えした通り、
課税退職所得金額の計算は省略しましたので、
15万5703円の答えは
仮想税金金額になります。
(退職金額が1000万でも勤務年数などから変わってきますので、15万5703円は退職金1000万円とは何の関係もありません。)
お疲れ様でした。
長い計算方法でしたが上記の方法が退職金の税金を計算する方法になります。
退職金は上記の計算方法通り、退職金の金額や勤務年数によって税金の金額が変わります。
上記のようにあなたの課税退職所得金額を計算して表に当てはめれば退職金の税金が計算できますので
気になるようであれば計算方法を使って退職金の税金を出してみてください。